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驚きのおいしさにこだわるスパイスカレーの名店
「旧ヤム邸 中之島洋館」

レストラン・飲食店

2026.01.29 Thu

京阪中之島線・渡辺橋駅のすぐ近く、大正ロマンの建築様式を残すダイビル本館の2階にあるスパイスカレーの名店「旧ヤム邸 中之島洋館」。古い洋館風のインテリアが醸し出すレトロな雰囲気の中で味わう、わくわく感あふれるおいしさで人気を博しています。シェフの小林慎二さんに、メニューの特徴やカレー作りへのこだわりを伺いました。
(トップの写真および★マークは、旧ヤム邸 中之島洋館さまより提供)

オリジナリティあふれるスパイスカレーが魅力、旧ヤム邸 中之島洋館 シェフの小林慎二さん

■自由な発想で作る、驚きの味のあいがけカレー

-旧ヤム邸 中之島洋館のカレーの特徴を教えてください。

「旧ヤム邸は大阪発祥とされるスパイスカレーの店としてスタートしました。中之島洋館もその流れを汲んでいますが、決まったレシピはなく、各店のシェフがメニューを考えるので、旧ヤム邸でも空堀商店街、梅田のルクア、東京の下北沢など店ごとに味が違います。私自身はスパイスを自由な発想で組み合わせ、驚きの食材を使ったカレーを提供することを心がけています。営業はランチタイムのみで、キーマカレーやチキンカレーなど4種類のカレーから2種類または3種類をお好みで選んでいただける「あいがけカレー」が特徴です。13時以降は豪華なスペシャルプレートも提供しています」

-メニューを拝見するとカレーだけでなくライスも選べるんですね。

「はい。カレーだけでなくお米にもこだわっていて、日本産の玄米、タイ産の香り米といわれるジャスミンライス、タイ産の紫米とジャスミンライスを合わせたミックスの3種類があります。ライスの量もご要望にお応えできるように中盛・大盛・特盛といったオプションを用意しています」

日替わりメニューをインスタグラムのストーリーズで毎日お知らせ。どんなカレーが味わえるのかわくわくしてくる。★

■料理人人生の集大成として、カレー作りに情熱を注ぐ

-シェフとしての小林さんのこだわりは何でしょうか?

「もともと私はスペイン料理やイタリア料理などの洋食を手がけていて、30代で海外へ渡り、約10年、イギリス、イタリア、トルコで各国の料理を食べ歩きました。帰国後もさまざまな国の料理を食べ歩き、それらすべてのエッセンスを一皿に込めることで、旧ヤム邸 中之島洋館でしか味わえないカレーを作りたいと考えています。ですから、当店で提供するカレーは私の料理人としてのこれまでの集大成といえますね。こだわっているのは、食材としてなるべく体にいいものを選ぶこと。添加物の有無、鮮度や産地の吟味はもちろん、どう組み合わせたらおいしく、かつ驚いてもらえるかを工夫するのがシェフとしての醍醐味でもあります。「ここに来たらおいしいものが食べられる」と思っていただけたらうれしいですね」

この一皿に、各国の料理に触れてきた小林さんのこだわりが詰まっている。★

-旧ヤム邸 中之島洋館のシェフになられたきっかけは?

「旧ヤム邸創業者の植竹大介氏が、空堀本店に続いてダイビル本館に中之島洋館をオープンしたのが2012年。私は九州・福岡の生まれですが、結婚を機に大阪に移住しました。前職を辞め、ちょうどカレーづくりをやってみたいと考えていたときに旧ヤム邸の面接を受けたところ採用され、2018年ごろに中之島洋館のシェフになりました。その後、コロナ禍に植竹氏から店を受け継いで、現在はシェフとして中之島洋館を切り盛りしています。営業開始は11時30分ですが、カレー作りは毎朝5時からやっていますよ」

-食材の他にこだわっていらっしゃることは?

「食器や調理器具を洗う際に、体や環境に影響を及ぼす可能性があるといわれる合成洗剤や、塩素系の漂白剤を使わないようにしています。私自身、環境やSDGsに関心があり、過去には大阪府さんと象印マホービンさんが実施している「リユースカップシェアリングサービス」のオフィス向け実証事業に協力していました。中之島ダイビルのテナント企業においてウォーターサーバーなどを利用する際、使い捨てカップではなく象印マホービンさんが提供するリユースカップの利用を促すことで使い捨て容器のごみを減らし、環境負荷低減を目指す事業です。そのカップの洗浄を当店が担当するなど対外的な取り組みも行っていました」

■カレーという食文化を通して、文化の街・中之島を活気づけたい

-お店を構える中之島に対してどのような印象をお持ちですか?

「中之島はオフィス街であると同時にきれいな公園があり、美術館も多く文化の発信が盛んな場所という印象があります。当店のお客さまは近隣のオフィスワーカーだけでなく、中之島美術館などで鑑賞されたついでに立ち寄られる方もたくさんいらっしゃいます。食文化も中之島の文化の一つであり、カレーを通して街を活気づけたいですね」

-小林さんにとってのやりがい、今後やっていきたいことをお聞かせください。

「普段はキッチンにこもりがちで、なかなかお客さまと顔を合わせることが難しいのですが、お客さまから「おいしかった」とか、笑顔で「ありがとう」と言ってもらえたときに、一番やりがいを感じます。
現在、情報発信といえばインスタグラムで日替わりメニューやお店の休みなどを知らせる程度なので、今後はもっと力を入れていろんな情報を発信していきたいです。また、カレーを中心とした子ども食堂のような新しい取り組みにもチャレンジしていきたいですね。老若男女を問わず、皆さんに驚きを与え、喜んで食べていただけるカレーを作っていくことが、私の夢です」

インスタグラムも更新中。時には、小林さんのカレー作りに迫る投稿も。★

<取材レポート>

ランチタイムにいつも行列ができる店先を見て、いつか訪れてみたいと思っていた旧ヤム邸 中之島洋館。
人気の秘訣は、小林さんの海外での料理体験や、独創的なアイデアを生かしたカレー作り。取材を通し小林さんの情熱に触れ、ますます旧ヤム邸のファンになりました。
次はお客さんとして訪れ、唯一無二の、驚きのおいしさを楽しみたいです。

旧ヤム邸 中之島洋館

住所〒530-0005 大阪市北区中之島3丁目6-32 ダイビル本館2階
TEL06-6136-6600
営業時間11:30~15:30
定休日日曜日、祝日
アクセス京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩約4分