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丹波栗のしぼりたてモンブランや焼菓子が人気
「中島大祥堂 淀屋橋店」

パティスリー&スイーツ

2026.02.25 Wed

中之島エリアでも乗降客の多い淀屋橋駅の近くに、2023年7月にオープンした「中島大祥堂 淀屋橋店」。丹波栗を贅沢に使った『丹波栗のしぼりたてモンブラン』や『かやぶき』、ギフトに最適の焼菓子『いもくり』など、丹波産の素材にこだわったお菓子が人気を集めています。お店のコンセプトやお菓子づくりへの想い、おすすめのメニューについて営業・マーケティング本部 店舗運営部部長の森川 大さんと、同部運営1課課長の玉城 継さんにお聞きしました。
(トップの写真および★マークは、中島大祥堂さまより提供)

森川さんと玉城さん

丹波素材を生かしたお菓子づくりを追求する、中島大祥堂の森川さん(左)・玉城さん(右)

■丹波の素材を使って「一番大切な人に食べてもらうお菓子づくり」を実践

-中島大祥堂さまのお菓子づくりのコンセプトをお聞かせください。

森川さん:「中島大祥堂は100年以上の歴史をもつお菓子メーカーで、元々はカタログギフトや街のお菓子屋さん向けの商品を製造していました。
事業拡大に伴い新たな工場を計画していたときに、兵庫県丹波市に良い土地が見つかったためご縁をいただき、2001年から丹波市で焼菓子を製造しています。工場建設を通してお世話になった丹波の人たちへ何か恩返しをしたいという想いから、2015年に初めて一般のお客さまに向けた店舗「中島大祥堂 丹波本店」をオープンしました。
お菓子を作るにあたって、他にはないものを作りたいという想いと、丹波産の栗、黒豆、大納言小豆など、丹波の里山の恵みにこだわり、「一番大切な人に食べてもらうお菓子づくり」をコンセプトに、お菓子一つひとつに心を込めてお作りしています」

■職と住のバランスがとれた中之島エリアにカフェ併設の淀屋橋店を出店

-中之島エリアに出店された経緯と淀屋橋店のコンセプトをお聞かせください。

玉城さん:「丹波本店の次に大阪・難波の高島屋、心斎橋の大丸と梅田の大丸といった御堂筋沿いの百貨店に出店し、さらに御堂筋界隈で店舗展開を考えていたところ、中之島エリアは乗降者数の多い淀屋橋駅があるビジネス街であり、かつ、この20年ぐらいで住む街へと少しずつ変化しており、オフィス需要と自家需要のバランスがちょうどよい場所であることが出店の決め手となりました。
淀屋橋店では、中島大祥堂のお菓子をたくさんの方にその場で食べていただきたいと考え、丹波本店のようにショップスペースにカフェスペースを併設した店舗としました」

-すごく魅力的な店内ですが、設計のポイントをお聞かせください。

森川さん:「和モダンなデザイン、曲面や曲線を生かしたやわらかな空間の中で、お客さまにほっこりとした気分で、ゆったりくつろいでいただきながらお菓子を召し上がっていただけるような設計を心がけました」

玉城さん:「それまでは丹波本店をベースにしたお店づくりでしたが、淀屋橋店はオフィス街に位置することから、これまでとは全くテイストを変え、モダンな空間でありながら、ショーケースの腰回りにダーク調の木材を使うなど、都会の中で自然と融合する雰囲気の店舗デザインを目指しました」

内装

淀屋橋店の店内。くつろぎの空間の中でお菓子を楽しむことができる。★

■『丹波栗のしぼりたてモンブラン』と『かやぶき』がおすすめ

-それでは、淀屋橋店のおすすめメニューを教えてください。

玉城さん:「カフェでは、丹波の特産品・丹波栗を使った『丹波栗のしぼりたてモンブラン』が一番人気で、注文をいただいてから丹波栗のクリームをしぼって提供しています。テイクアウトでは、丹波本店の茅葺き屋根を模した『かやぶき』というモンブランが看板商品です。この二つがおすすめですね」

-モンブランはカフェ限定メニューですか?

玉城さん:「そうです。あれをお持ち帰りいただくのは難しくて(笑)。
丹波栗のしぼりたてモンブランは丹波本店でも提供しているのですが、あのサイズと価格は淀屋橋店だけです。なので、「淀屋橋店限定」と謳っています。丹波本店と淀屋橋店ではお客さまの傾向が違い、淀屋橋店はご友人同士が多く、個々で召し上がるので一人で食べきれるサイズをご提供しています」

人気No.1の『丹波栗のしぼりたてモンブラン』。★

■甘味と旨味がぎゅっと凝縮された大粒の丹波栗にこだわったスイーツ

-中島大祥堂さまのこだわり、丹波の特産品である丹波栗の特徴は何ですか?

玉城さん:「とにかく大きい。丹波栗は非常に大きく普通の栗の3倍ぐらいあります。丹波地方は昼夜の寒暖差が大きく、その気候のおかげで大粒で甘味、旨味がぎゅっと凝縮された栗が採れる。それが一番の特徴です。値段もかなり高いのですが、丹波栗が中島大祥堂のアイデンティティになっています」

-もう一つの看板商品『かやぶき』が生まれた経緯をお聞かせください。

玉城さん:「中島大祥堂を多くの人に知っていただくためには、何か特徴を打ち出さなければいけない。昨今のパティスリーは素材にこだわるのは当たり前、それ以外で何を打ち出すべきかを悩んでいたときにひらめいたのが、丹波本店の茅葺き屋根をモチーフにした、世界に一つだけのモンブランです。これを中島大祥堂というブランドを認知していただくために使えないかと。ここからが試練の始まりで、茅葺き屋根の形を作るのに試行錯誤の日々が続き、ようやく完成にこぎつけました。
丹波栗を贅沢に使ったかやぶきは、非常に手間もかかるので、コストのことを考えると…。とはいえ、たくさんのお客さまに食べていただきたいので、常にギリギリのところでせめぎ合いを続けながら今に至ります(苦笑)」

丹波本店の茅葺き屋根を模したモンブラン『かやぶき』。★

-今の季節の限定メニューはありますか?

玉城さん:「3月から『丹波いちごのクリームパイ』と、『苺のしぼりたてモンブラン』を販売する予定です。
丹波いちごのクリームパイは、サクサクのパイ生地の中にカスタードクリームをしぼり、その上にいちごを乗せた、とてもかわいらしい見た目のスイーツです。
苺のしぼりたてモンブランは、看板商品の、丹波栗のしぼりたてモンブランを春にぴったりな装いに仕立てたものです。ご注文を受けてからいちごのモンブランクリームをしぼることで、できたてならではのなめらかな口当たりと素材の風味を最大限に引き出しています。       
クリームの中には、フランボワーズ風味のシロップを染み込ませたふわふわのスポンジケーキの上に、いちごジャムと、クリームチーズを合わせた生クリーム、大ぶりのいちごを重ねました。仕上げに添えたクランブルの食感がアクセントとなり、最後まで軽やかにお楽しみいただけます。
春の味覚のいちごを存分に味わっていただける贅沢なモンブラン、ぜひお召し上がりに来てください」

3月から4月末まで販売の『丹波いちごのクリームパイ』。★

3月から4月末まで販売の『苺のしぼりたてモンブラン』。★

■ギフトに最適の焼菓子『いもくり』は、栗と芋の両方を堪能できる人気商品

-おみやげにおすすめの商品は何ですか?

玉城さん:「焼菓子の中では『いもくり』が一番おすすめです。名前のとおり栗だけでなくお芋の旨味や風味も十二分に出ていて、スイートポテトのようなしっとりとしたやわらかい食感で、栗と芋両方の旨みを堪能していただけます」

森川さん:「素材そのもののおいしさを味わえ、お子さまをはじめ、年齢を問わずに安心して食べていただける商品です。たくさんの方にご購入いただいています」

ギフトに最適『いもくり』。栗と芋のハーモニーが絶品。★

-WebサイトやSNSでも情報発信をされていますが、プロモーションで工夫されていることはありますか?

森川さん:「写真や文章だけで、いかにおいしさを伝えるかを工夫しています。例えば、写真の撮り方や更新頻度、プロのカメラマンに撮影してもらうなど、実物を見られないからこそ、見え方には非常に気を配っています。また、SNSでは従業員がスマホで撮った写真や、商品のおすすめの食べ方を掲載するなど、多くの方に親しみをもって利用していただけるブランドになるような情報発信に努めています。
ちなみに、いもくりはバニラアイスと組み合わせるととてもおいしいです。ぜひ、お試しください!」

■丹波産の素材を生かしたお菓子づくりで丹波への恩返しをしていきたい

-今後の展望をお聞かせください。

森川さん:「丹波産の栗や大納言小豆、黒豆を使ったお菓子でもっと中島大祥堂のブランドを浸透させていきたいですね。丹波の素材を使ってお菓子を作らせたら世界一のお菓子屋さんになりたい。丹波素材をおいしく食べてもらうためにはどんなケーキ、どんな焼菓子があるのかを追求していきたいと思っています。中島大祥堂のお菓子を食べたり、ギフトとして楽しんでもらったり、皆さまへのお礼の気持ちとともにおいしさを広げ、丹波への恩返しをしていくことが目標です」

玉城さん:「丹波産の素材を自社でもっと作りたいですね。実は、丹波栗を当社の丹波農園で作っているのですが、生産量が全然追いつかないので近隣の農家さんから分けていただいています。この生産量を上げていきつつ、全国的に有名な丹波の黒豆や丹波産の芋、フルーツではブルーベリー、レモンやいちごなど、丹波の土地を生かして新しい素材づくりをしたい。そういった丹波産の素材を使ったお菓子をたくさんの人に届けていきたいです」

-最後に淀屋橋店に行きたいと思っているお客さまへメッセージを。

森川さん:「淀屋橋店の丹波栗のしぼりたてモンブランとかやぶきは、自信をもっておすすめできる商品です。これまで経験したことのないモンブランを召し上がっていただけますので、ぜひお越しください。1月から『丹波大納言小豆あんバターケーキ』も新発売しています。これからもオリジナリティをもって丹波の恵みを生かし、お客さまに喜んでいただける商品を提供していきますので、法人のお客さまにもぜひご利用いただきたいと思っています」

玉城さん:「淀屋橋店のカフェは7卓14席と、店舗としては少し狭いのですが、できるだけお客さまに快適な空間で、日常の中にある非日常の時間を過ごしていただきたいと思っています。そのためにはお菓子、空間、接客の3つが全部そろったサービスが必要です。来てよかったと喜んで帰っていただけるお店づくりを全員で日々実践していますので、皆さまのご来店をお待ちしています」

<取材レポート>

御堂筋線電車内では、淀屋橋駅で中島大祥堂さんの放送があります。通勤中毎日それを聞いている私にとって、中島大祥堂さんは特別な存在。今回の取材でお菓子づくりへのこだわり、丹波の特産品への想いに触れることができ、モンブランをはじめとするお菓子たちの魅力を再発見しました。
大切な人へのギフトにも、自分へのご褒美にも。様々なシチュエーションで、中島大祥堂さんはあなたを待っています。

中島大祥堂 淀屋橋店

住所〒541-0041 大阪市中央区北浜3-2-23 新・大阪信愛ビル1F
TEL06-6926-8152
営業時間10:00~19:00(カフェ L.O.18:00)
定休日不定休
アクセス大阪メトロ御堂筋線・京阪本線 淀屋橋駅下車 徒歩1分
京阪中之島線 大江橋駅下車 徒歩約7分