ジャズ、タンゴ、リズム・アンド・ブルース

利き酒ってあるじゃあないですか。そうそう、銘酒を少しずつ飲み比べてね。どれが自分の口に合うか、甘いだの辛いだの講釈をたれつつ、分かった風な口を利きながら酔いを楽しむあれです。

言うなればそういうもんですよ。

利き酒の何が魅力かと申しますと、大した知識がなくても気楽に、気軽に、日本酒を楽しませてくれる敷居の低さですよ。素人でも味の感想を言いやすい。そうそう、比較しちゃえばいいんだから。こちらの方が飲みやすいんだよなあ、なんて独断と偏見でそれっぽい物言いが出来てしまう。それが素人にとってはどれほどの救いになることか。

言うなればそういうもんですよ。

ジャズだのタンゴだのR&B（リズム・アンド・ブルース）だの、ジャンル名くらいは聞いたことがあるものの、私のような音楽の素人にとっては一種類だけ聴いたとしても感想を説明しづらいわけですよ。敷居が高いわけでしてね。ゆえに興味があったとしても足が遠のくこともありましょうや。

ですが、それらを一度に楽しめるなんてねえ。ジャズとタンゴとリズム・アンド・ブルースを聴き比べて、独断と偏見でそれっぽい物言いが出来ちゃうわけですよ。だから気楽に、気軽に、音楽を楽しめるって寸法ですな。

勿論、音楽に詳しい方もお越しいただいて結構でございます。普段ジャズしか聴かない方であっても大歓迎でございます。要するに素人だろうが玄人だろうが、どなたでもご自由に参加くださいませ。しかも驚くなかれ、入場無料なわけでしてね。あちらこちらで物価高が幅を利かせる近頃、信じられますか。いやあ、私が騙されているだけなんですかねえ。

ああ、一体何の話かって。

来（きた）る５月１０日は土曜日の話でしてね。小雨決行、荒天中止ではございますがね、「中之島パビリオンフェスティバル２０２５オープニングイベント　なかのしま　夜の音楽祭」の話でございます。１９時開演、場所は大阪国際会議場前港というところでして、中之島バンクスと言えばご存じの方もおられますかね。ともあれ、ゴールデンウィークが終わった最初の週末に水辺で音楽を楽しまないってのは、なかなか勿体ないことだと思いませんかね。

言うなれば、音楽の利き酒が無料で楽しめるってわけですよ。