美食とアートの両方が愉しめる、美術館の”美味しいカフェ”
「ミュゼカラト(Musée KARATO) 」

昨年オープンした大阪中之島美術館1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」。
本サイト2021年1月の「気になるお店」でご紹介した「パンカラト ブーランジェリーカフェ」と同じく、フレンチの名匠、唐渡泰シェフが率いる「リュミエールグループ」の10番目の店舗として、2022年8月にグランドオープンしました。
美術館来訪者をはじめ、多くのお客さまが詰めかける人気店の魅力について、西川真菜総支配人にお話しをお伺いしてきました。

過去の記事
パンカラト ブーランジェリーカフェ
https://nakanoshima-style.com/shop/6824

(トップおよび写真★は、「ミュゼカラト」さまご提供)

昨年オープンした大阪中之島美術館1階のカフェレストラン「ミュゼカラト」。

      

唐渡シェフから全幅の信頼を寄せられ、若くしてテーブル数128席の大規模店を率いる西川総支配人。

唐渡シェフから全幅の信頼を寄せられ、若くしてテーブル数128席の大規模店を率いる西川総支配人。ソムリエ、バリスタ、紅茶アドバイザーの資格をお持ちだ。

■美術館のカフェとして、視覚でも楽しめるメニューを​

      -美術館へ出店された経緯はどのようなものだったのでしょうか? またお店のコンセプトは?

「出店については、大阪中之島美術館さまからお声がけいただきました。それで『野菜の美食』というリュミエールグループのコンセプトを活かし、美術館ならではの『視覚と味覚で愉しめるカフェ』というテーマで展開しています」

      -他のリュミエールグループのお店との違いは、何かありますか?

「他の店舗と大きな違いは、グループで一番、大規模なレストランとなっていることですね。個室やテラスを合わせると128席あります。ですから大きな団体のパーティなどもお受けできます」

リュミエールグループ最大規模のお店。

リュミエールグループ最大規模のお店。道路側はガラス張りで開放的。外はテラス席になっており、気候のいい時などに利用したい。★

      -「美術館の美味しいカフェ」ということで、何かこだわりのポイントはありますか?

「美術館のカフェレストランとして、視覚でも楽しめるメニューを心掛けています。限定50食の『スペシャルワンプレート遊園地』、『ミュゼカラト スペシャルアフタヌーンティーセット』など、お味はもちろん目で見て楽しいアーティスティックなお料理をお出しするようにしています」

毎日、限定50食で、常に完売する「スペシャルワンプレート遊園地」。

毎日、限定50食で、常に完売する「スペシャルワンプレート遊園地」。「遊園地」という名の通り、わくわく心躍るメニュー。★

※内容等は季節に応じて変わる場合があります。

美味しいサンドイッチや美しいスイーツで大人気のアフタヌーンティーセット。

美味しいサンドイッチや美しいスイーツで大人気のアフタヌーンティーセット。優雅なひと時を過ごせそう。しかもダマンフレールの紅茶が飲み放題だという。★

※写真は2名分です。内容等は季節に応じて変わる場合があります

      -アフタヌーンティーセットは、見ているだけで優雅な気持ちになりますね。

「はい。それと紅茶にもご注目ください。弊社ではフランスのダマンフレールの輸入を独占的に行っています。ここでは12種類おいていて、アフタヌーンティーセットでは、このダマンフレールの紅茶が飲み放題となります。お好きな方は大喜びされていますよ」

      -ダマンフレールについて、少しご紹介いただけますでしょうか。

「約350年前、王室から独占販売権を与えられたフランス随一のティーブランドです。香りが素晴らしく、日本でも紅茶マニアを中心に高い人気を誇っています」

カップに注ぐと、部屋中によい香りが。

カップに注ぐと、部屋中によい香りが。この極上のフレーバーが、ダマンフレールの魅力。

■心安らぐアートな空間に、「映(ば)える」要素もたっぷり​

      -道路側が一面ガラス張りでもありますし、すごく開放感があります。

「ここはオープンキッチンで、お客さまからキッチンの様子がよく見えます。それが一層、開放的な印象を高めていると思います。ピークタイムでキッチンとホール合わせて15名ほどのスタッフが、明るく、元気よく働いています」

調理スタッフの手から、次々と美味しそうなお料理が出来上がっていく。

調理スタッフの手から、次々と美味しそうなお料理が出来上がっていく。

      -スタッフのみなさんもキビキビと働いておられ、とっても気持ちよいお店です。

「私自身、サービスすることが好きですので、スタッフにはサービスすることの楽しさを伝えたいと思ってやっています。スタッフも、私の気持ちに応えてくれていると思います。
昨年8月にオープンしたばかりなので、まだまだこれからです!」

      -美術館のカフェとして、アートな雰囲気も随所に感じられますね。

「店内のディスプレイも、アートを意識しています。美術館に来られた方、つまり芸術愛好家の方に、カフェでもアートを感じていただきたい。そして、誰もがホッとできる場所でありたいと思っています」

明るい道路側の反対側。シックで落ち着いた雰囲気。

明るい道路側の反対側。シックで落ち着いた雰囲気。広い店内だけに、さまざまな表情を見せてくれる。★

ラベルやボトルの形状など、アートを感じさせるワインコレクション。

ラベルやボトルの形状など、アートを感じさせるワインコレクション。ソムリエでもある西川総支配人が自ら選んだもの。

      -ホッとできる場所ではあるのですが、このお店にはいわゆる『映える』要素も多いですね。

「今、『映え』で大人気のメニューがあります。『竹炭デトックスレモネード』というドリンクですが、ちょっとした仕掛けがあるんです!」

西川総支配人が実演されたのが、コレ!

 真っ黒な「竹炭デトックスレモネード」が登場!

真っ黒な「竹炭デトックスレモネード」が登場!
本当に真っ黒で、レモネードというよりは、コーラをもっと黒くしたものに思える。

次に「フレーバーブラスター」という最新ツールを使って、香りを閉じ込めた大きなバブルを作り、レモネードの上に浮かべる。

次に「フレーバーブラスター」という最新ツールを使って、香りを閉じ込めた大きなバブルを作り、レモネードの上に浮かべる。

バブルを弾けさせるとレモネードはもちろん、あたり一面によい香りが漂う。

バブルを弾けさせるとレモネードはもちろん、あたり一面によい香りが漂う。
すごい! これは「映える」こと、間違いなし!

■美術館との「コラボメニュー」や地域イベントにもチャレンジ!​

      -オープンしてまだ数カ月ですが、これから「ミュゼカラト」では、どんなことをしていきたいとお考えでしょうか?

「大阪中之島美術館さまは、いろいろと面白いイベントをされています。また、さまざまなブランドが美術館で展示会をされることもあります。そんな時は、当店からケータリングを出しています。他にも美術展に合わせた『コラボメニュー』なども出していきたいですね」

      -具体的な話は、何か進んでいますか?

「4月に開催予定の佐伯祐三展での『コラボメニュー』を考えているところです。
当店のオープンテラスにあるテーブルは六角形なのですが、これは佐伯祐三の絵にちなんだものです。佐伯祐三展の時は、このテーブルもアピールしていきたいと思います」

テラスの六角形のテーブルは、大阪中之島美術館が所蔵する1927年の作品《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》にちなんだもの。

テラスの六角形のテーブルは、大阪中之島美術館が所蔵する1927年の作品《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》にちなんだもの。★

      -中之島という地域について、何か思いはあるでしょうか?

「まだ先ですが、『なにわ筋線』が開通し、この近くに中之島駅もできます。万博もありますし、大いに盛り上げていきたいですね」

      -地域をあげて、にぎやかで楽しい街になればいいですね。

「中之島にあるお店として、地域のみなさんに愛される店にしていきたいと思います。
フェスティバルタワーのお店が中心になって、『ナカノシマせんべろ』というイベントをやっています。今年は、自家製パテ・ド・カンパーニュが楽しめるボリュームたっぷりの「せんべろ」と自家製バスクチーズケーキがついた「カフェせんべろ」で参加しています。
(2023年2月10日から3月12日まで開催)
他に飲み放題サービスもありますので、『ちょっと一杯』というお客さまにも、ぜひご利用いただけたらと思います」

「『ミュゼカラト』を、芸術愛好家や地域のみなさんに愛される店にしたい」という西川総支配人。

「『ミュゼカラト』を、芸術愛好家や地域のみなさんに愛される店にしたい」という西川総支配人。

<取材レポート>

オープン以来、人気のお店で取材中もお客さまがいっぱい。カフェとして紅茶やコーヒーだけでもいいし、オシャレなレストランとして、ちょっと贅沢なディナーもいい。それに加えて仕事帰りの一杯にも使えるという、さまざまな使い方ができるお店です。
美術展帰りだけでなく、「ミュゼカラト」を目的に中之島に来る人も増えるでしょう。これからの期待のカフェレストラン、みなさんも一度、お立ち寄りされてはいかがでしょうか。

ミュゼカラト
住所 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1 大阪中之島美術館 1階
TEL 06-6940-7025
営業時間 11:00~21:00(入店は19:30まで 20:30 L.O.)
定休日 なし
アクセス ○京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩約5分
○地下鉄四つ橋線 肥後橋駅下車 徒歩約10分
URL https://musee-karato.com/