春・夏・秋・冬  いつ行っても“新しい何か”と出会える超人気店
「HAY OSAKA」

春・夏・秋・冬いつ行っても「新しい何か」と出会える超人気店「HAY OSAKA」
大阪中之島美術館の1階に、平日・休日に限らずいつも多くのお客さまでにぎわうお店があります。その名はHAY OSAKA(ヘイ オオサカ)です。東京・表参道にあるHAY TOKYOに次ぐ国内2番目のHAYの直営店で、インテリアから雑貨まで高いデザイン性が評判となり、「HAY」のロゴが入ったトートバッグを持ち歩くことが流行のスタイルのひとつとなっています。
今回はそんなHAY OSAKAの人気を探るべく、ストア・マネージャーである大瓦あさみさんと、広報担当の柳田英理佳さんにお話を伺ってきました。
(トップ画像は、「HAY OSAKA」さまご提供)
HAY OSAKAについて、熱い想いを語る大瓦あさみさん(左)と柳田英理佳さん(右)。

HAY OSAKAについて、熱い想いを語る大瓦あさみさん(左)と
柳田英理佳さん(右)。

■ルーム、マーケット、ミュージアム、3つの顔を持つ店舗​

      -まず「HAY」というブランドのコンセプトを教えていただけますか?

「HAYはクリエイティブディレクターのメッテ・ヘイとロルフ・ヘイが共同で2002年にデンマークのコペンハーゲンに設立したインテリアプロダクトブランドです。ただインテリアといってもファニチャーだけでなく、生活雑貨からアクセサリー、ファッションやステーショナリーまで、ライフスタイル全体をコーディネートするコレクションを展開しています」

      -デンマークというと北欧の国ですが、やはり北欧家具の流れを汲むものなのでしょうか。

「フラッグシップストアであるHAY HOUSEはコペンハーゲンにありますので、確かにそのようなイメージはあるかもしれません。しかし今は世界中のデザイナーと一緒にものづくりをしていますので、むしろインターナショナルだといえます。もちろん、日本人のデザイナーもいますよ。だから、どんな国のどんな部屋にも合うようなものを目指しています。
もちろん、世界中のデザイナーを起用しているとはいえ、設立者であるメッテ・ヘイとロルフ・ヘイが全体をディレクションしています」

      -どんな国のどんな部屋でも似合うということは、和室にもですか?

「HAYは斬新で見たこともないようなデザインのものも多いですが、そんなモダンな家具を和室で使うなど、自由に組み合わせて楽しんでいただいています」

一見すると「和」とは異質な印象のモダンなテーブルだが、畳の上に置いて楽しんでいるお客さまもいるという。

一見すると「和」とは異質な印象のモダンなテーブルだが、畳の上に置いて楽しんでいるお客さまもいるという。
※こちらの商品は「SLIT TABLE HIGH WOOD」ですが、ご利用いただいた商品は「SLIT TABLE ROUND MIRROR」となります。

      -確かにモダンでオシャレなイメージのデザインです。デザイン以外のこだわりは?

「HAYのデザインを世界に届けるということで、なるべく商品の梱包をフラットパックにし、できるだけコンパクトにお送りできるように製造段階で協議されています。引越しなどの多い3月いっぱいまでは、お気軽にご注文いただけるよう、配送料無料キャンペーン※をさせていただいております」
※税込15,000円以上お買い上げの方

      -HAYというと家具、特に椅子の印象が強かったのですが、雑貨など幅広いプロダクトを扱われているので驚きました。

「HAYはアート、建築、ファッションの3つをインスピレーションの源としており、『インテリアプロダクトブランド』として展開しています。現在ファッションとしてはパジャマを展開しており、雑貨ではBED COLLECTIONのベッドリネンや、発売予定日は未定ですが、DOG COLLECTION(首輪・リーシュ・ベッドなど)も発売予定です。
椅子のイメージが強いというのは、私たちにとってとてもうれしいです! 椅子には強いこだわりがあり、例えばABOUT A COLLECTIONという椅子のシリーズは10種類以上の色や生地から選べるなどセミオーダーの感覚でご注文いただけるため非常に好評です。
また廃材をリサイクルした素材を使用するなど、環境に配慮した製品づくりを行っています」

椅子は、ご覧の通り多くの色や生地が選べ自分好みにカスタマイズできる。

椅子は、ご覧の通り多くの色や生地が選べ自分好みにカスタマイズできる。
(一部商品に限ります)

      -店内は「ルーム」「マーケット」「ミュージアム」という3つのエリアに分かれているそうですが、それが製品ジャンルを表しているのでしょうか。

「HAY OSAKAの内装は、プロダクトデザイナーの倉本仁が手掛けたもので、本国のHAY HOUSEの上質な暮らしと大阪らしさを空間に取り入れています。
『ルーム・エリア』は、実際のお客さまのご自宅にHAYのプロダクトを置くことにフォーカスした展示スペースになります。リビングダイニングや個室に置く際のコーディネートをイメージしていただきやすいエリアでもあります。
『マーケット・エリア』は、『市場』という言葉の通り、気軽なショッピングを楽しんでいただくための場所で、キッチンアイテムから収納ボックスなどインテリアに必要な雑貨や小物を豊富にご用意しております。
『ミュージアム・エリア』は、椅子をミュージアムのように展示している場所です。ちょっと普通では考えられないような見せ方をしていて、楽しんでいただけるのではないかと思います」

      -ひとつの店舗で、いろんな楽しみが感じられますね。

「ありがとうございます。3つのエリアの展示内容は、常に入れ替えを行うようにしていますので、いつ来ていただいても新鮮さを感じていただけると思います」

お客さまに、自分の家のリビングなどを想定してもらうための展示を行う「ルーム・エリア」。

お客さまに、自分の家のリビングなどを想定してもらうための展示を行う「ルーム・エリア」。

雑貨やバッグなど、選ぶ楽しさを感じさせてくれる「マーケット・エリア」。

雑貨やバッグなど、選ぶ楽しさを感じさせてくれる「マーケット・エリア」。

椅子を下から見上げるという斬新な展示で、見る人を驚かせる「ミュージアム・エリア」。

椅子を下から見上げるという斬新な展示で、見る人を驚かせる「ミュージアム・エリア」。

■もはや「運命的」と思えるほどの、大阪中之島美術館への出店​

      -国内2店舗目として大阪への出店を考えられたのはわかるのですが、なぜ中之島に?

「2020年11月から2022年まで、HAY POP-UP STORE KOBEという期間限定のショップをやっており、その頃からHAYの2号店はぜひ関西でオープンさせたいと思っていました。
デンマーク、コペンハーゲンにあるHAYの旗艦店であるHAY HOUSEは、大きく開けた窓から光が美しく差し込む素敵なお店で、関西でお店を開いた際には、ぜひ自然光のもとでHAYのプロダクトをお客さまに見ていただきたかったのです。
ですが外に向けて窓があり、かつHAYの幅広い商品を魅力的に展示することができる、比較的大きなスペースを見つけることはとても難航しました」

      -ビルの中や、地下街などでは太陽の光も入れられないですからね。

「候補地探しに難航する中、偶然工事中だった大阪中之島美術館の前を通りました。
大きな窓が魅力的なスペースがあり、照明のついていない薄暗い敷地内に、柔らかな光が窓から差し込んでいました。
美術館の中に常設のインテリアストアをオープンさせることは、チャレンジをともなう取り組みなのですが、HAYのプロダクトを最も魅力的に見ていただける場所として、ここを2号店出店場所に選んだのです」

      -自然光で見られるというのは心惹かれますね。

「HAYにはアウトドア用の家具もあるので、それも店舗の外に出してちゃんと見ていただけるのも、うれしいですね」

店の外には、アウトドア用のテーブルや椅子。明るい光が店内まで差し込んでいる。

店の外には、アウトドア用のテーブルや椅子。明るい光が店内まで差し込んでいる。

      -大阪中之島美術館内のストアということで、何か特別に意識されたことはありますか?

「美術館にある以上、なるべく美術館に寄せたいという想いはあります。HAY JAPANのチーム内で、椅子の展示を美術館や博物館のイメージで見せたいという考えがあり、このような展示になっています」

      -まさに「ミュージアム・エリア」ですね。椅子を下から見上げるというのも新鮮で、椅子の美術館、博物館のようでもあります。

「美術館、アートということでしたら、テーブルなどに置いているフラワーアートも見ていただきたいです。
実は美術館内には生花や植物は置けません。インテリアのお店って、だいたいグリーンがあります。それでフラワークリエイターの篠崎恵美さんが手掛けられている紙の花のブランド『PAPER EDEN』に装飾を依頼しております。篠崎さんの作品はアートとしての評価も高く、家具以外でも楽しんでいただける場所になっています」
※大阪中之島美術館では、外部からの虫の侵入を防ぐなどの理由から、館内に植物や生花を置いたり持ち込んだりするのを禁じているため。

フラワークリエーター篠崎恵美さんの作品。紙という素材を活かした美しい作品で、これが間近で見られるのもHAY OSAKAの魅力。

フラワークリエーター篠崎恵美さんの作品。紙という素材を活かした美しい作品で、これが間近で見られるのもHAY OSAKAの魅力。

      -もはや「造花」などというレベルではないほどの、アーティスティックな作品です。

「そうなんです! ステキですよね。篠崎さんの作品に相応しくあるように、私たちも頑張らないといけないと思っています(笑)」

■中之島に来たら一挙に空気が変わる。そんなステキな場所​

      -中之島にはどんなイメージをお持ちですか? お一人ずつ聞かせていただけますか。

「中之島というとオフィス街のイメージでした。確かにダイビルや関西電力のビルもありビジネスマンも多いです。でも川沿いを歩いたら気持ちいいし、光もいっぱい入ってきますし、すごくいい所だなぁと思いました。
お客さまも梅田界隈より、ゆったりと心を落ち着かせていらっしゃるような感じがします。ここに出店することができて本当によかったなと思います。
周辺にカフェなどステキなお店が多いのも魅力ですね。よくお客さまから『どこかに、いいランチのお店はないの?』と聞かれることもあります。これからもスタッフみんなで、中之島のいいところを発信していきたいです」(大瓦さん)

ストア・マネージャーの大瓦あさみさん。

ストア・マネージャーの大瓦あさみさん。

「兵庫出身なのですが、中之島は憧れのエリアでした。みんなリラックスされているように思えます。ここに来ると一気に雰囲気が変わります。
実はこの近所にある『graf』さんなどインテリア関係のお店とすごく仲が良くて、一種のコミュニティのようなものができています。北浜のエンバンクメントコーヒーさん、TAKAMURA Wine & Coffee Roastersさんに来ていただいて、コーヒーやワインのイベントを共同で行ったこともあります。
本当にここに店舗を構えられてよかったなと思います」(柳田さん)

広報担当の柳田英理佳さん。

広報担当の柳田英理佳さん。

      -中之島スタイルをご覧の方の中には、大阪中之島美術館に来られる方も多いと思いますので、何かメッセージをいただけたら・・・

「HAY OSAKAは中之島という魅力的な場所にあって、何回も来たくなるお店だと思います。シーズンごとにディスプレイがガラッと変わります。新作もシーズンごとに出ます。いろんな顔がある店なので、何回も足を運んでいただけたらと思います」(大瓦さん)

「大阪市内で100坪以上もの面積があり、いろんなプロダクトを置いている店ってなかなかないと思います。見るだけ、触れていただくだけで結構ですので、何度でもお越しいただけたら。来ていただくたびに発見があるお店です。このエリアもすごく気持ちのいい場所です。
大阪中之島美術館に来られた際には、ぜひお立ち寄りください」(柳田さん)

ストア・マネージャーの大瓦あさみさん。広報担当の柳田英理佳さん。

<取材レポート>

以前、個人的にお伺いしたことがあります。その時、何故だか、とてもワクワクした気持ちになった記憶があります。​今回、あらためて取材させていただきお話を伺うと、特に「ミュージアム・エリア」の部分でとても腑に落ちました。
HAY OSAKAは単なるショップではなく、見るだけでも人の心をときめかせるところなのだと理解できました。これからも折々「HAY体験」を楽しみたいと思います。

HAY OSAKA
住所 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3−1 大阪中之島美術館 1F
TEL 06-6467-8682
営業時間 11:00~18:00
定休日 不定休
アクセス ○京阪中之島線 渡辺橋駅下車 徒歩約5分
○地下鉄四つ橋線 肥後橋駅下車 徒歩約10分
URL https://www.hay-japan.com/