「中之島まるごとフェスティバル2015」レポート

「今年も多彩に まるごとフェスティバル」「ピアノは福島県の施設に 東北支援募金」

中之島散策 まるフェス2014 マップ
 大阪・中之島を音楽や歌声で彩るイベント「中之島まるごとフェスティバル」が10月30日~11月7日、中之島ダイビルや中之島フェスティバルタワー(NFT)、京阪電車などで開かれました。

 2回目の今年は中学・高校生たちによる合唱や合奏に加え、企業内合唱団や音楽グループも出演しました。大阪芸大OBによるペインティングパフォーマンス、大学生有志による東北物産展も開かれ、多くの人でにぎわいました。  
 ビジネス街の中之島を文化も発信する米・マンハッタンのような地域にしたいと昨年から始まり、今年は同エリアの企業9社でつくる「中之島ウエスト・エリアプロモーション連絡会」が「秋ものがたり」として主催しました。文化的なイベント以外にも、焼きたてパンを中心にしたマルシェ(市場)、飲食店が東北産の食材を使ったメニューを提供する企画もありました。  

 まるフェスは、東日本大震災の被害地にピアノを贈る運動も兼ねていてイベント会場には募金箱が置かれました。一般の来場者や日本システム技術の有志、NPO法人essence、朝日エアポートサービスから集まった募金は70万円余り。昨年は岩手県立釜石高校に贈りましたが、今年は福島県桑折町(こおりまち)の多目的施設「イコーゼ」に河合楽器製作所製アップライトピアノ1台を贈ることを決めました。

メインイベント
11月7日、NFT1階の大階段では、歌手クミコさんと関西学院高等部グリークラブ、神戸大付属中等教育学校コーラス部が大合唱。会場からは拍手とともに「ブラボー!」の声も。

大阪芸大
大阪芸大OBでつくる美術集団「透明回線」はNFT1階の大階段横で絵と映像によるライブパフォーマンスを披露した。メンバーのうきちさん(22)は「いい音楽を聴きながら、ゆったりした気分で描けました」。

音楽列車
京阪電鉄は音楽列車を走らせ、扇町総合高校吹奏楽部が乗り込んだ。中之島駅と寝屋川車庫を往復する1時間。応募してきた乗客らのリクエストにこたえながらアニメ曲やジャズのメドレーで楽しませた。

報道写真展
NFT13階ロビーでは東日本大震災と阪神・淡路大震災を写した報道写真展も。

東北物産展
「金華鯖の缶詰、おいしいですよ」。NFT13階、地下1階では、佛教大や立命館大など関西の大学生のグループが東北物産展を開いた。サバやサンマ、銀シャケの缶詰が人気。家族連れでにぎわった。
 
marufes2015_5中之島ダイビル1階エントランスホールには特設舞台が設けられた。大阪成蹊学園コーラス部員たちは振り付けを交えてやさしい歌声を披露した。
(2015年12月)
中之島まるごとフェスティバル2015
開催日時
2015年10月30日(金)~11月7日(土)  
※時間は日によって異なる
会場
中之島フェスティバルタワー、ダイビル、中之島駅 など