（⼤阪名所）上より⾒たる天満
現在の天満橋交差点から北⻄側を⾒たもの。よく⾒ると、左から中央部への道路沿いの建築物の
すぐ後ろに別の列の建物があり、備前島のさらにその先の将棊(しょうぎ)島(じま)（現都島区から
細⻑く伸びた陸地）があるのがみえる。将棊(しょうぎ)島(じま)は淀川改修⼯事により役割を終え
現在は消滅している。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
（大阪名所）中之島ヨリ市廰舎遠望
栴檀⽊橋から北⻄⽅⾯を⾒たもの。⼤阪府⽴中之島図書館の両翼完成後、豊国神社をはさんで⼤阪市庁舎を望む。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
（大大阪名所）中央公會堂府立圖書館市廰舎の美觀
難波橋南詰付近から⼟佐堀川を⻄へ⾒たもの。右側にテニスコートがあり、⼤阪市中央公会堂、
⼤阪府⽴中之島図書館（当時⼤阪図書館）、⼤阪市庁舎がならぶ。橋は⼿前から栴檀⽊
橋、淀屋橋。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
（大阪名所）市廰舎
1921（⼤正10）年に竣⼯、昭和57年まで使⽤された⼤阪市役所。右奥には⼤阪府⽴中之
島図書館の両翼完成後の姿が⾒えるので⼤正11年以降のものと考えられる。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
天神橋南河岸ヨリ⾒タル中之島
中之島公園は1891(明治24)年に整備され、1921(⼤正10)年に天神橋まで伸びていることか
ら、⼤正10年以降の写真と思われる。右に控訴院、左に中央公会堂、左の岸には現花外楼付
近の築地蟹島とよばれた料亭⾵の建物が連なっている。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
上より⾒たる⼤江橋及控訴院附
現在の⽇本銀⾏⼤阪⽀店から北東を⾒たもの。右奥にあるレンガ⾊の建物が「⾚煉⽡」とよばれた
⼤阪控訴院。⼤阪控訴院は明治期に2度焼失し、この絵葉書は⼤正期に建てられた中央部分に
塔がある3代目。現在はこの地に大阪地方裁判所・大阪高等裁判所がある。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
日本銀行大阪支店
⽇本銀⾏⼤阪⽀店は、1903（明治36）年に建設。設計は、⽇本銀⾏本店や東京駅の⾚レン
ガ駅舎を⼿がけた⾠野⾦吾。⼤江橋北詰から南⻄⽅向を⾒たもの。昭和50年代に改修⼯事、
元の外観を復元・保存されている。
（大阪市立図書館所蔵）
（大大阪名所）堂島川畔に建つ堂島ビルデング
竣⼯は1923(⼤正12)年7⽉。⼤阪初の複合ビルで、当時、9階建というのは⼤阪で最も階数の多い建物であったため近代建築の粋を集めたビルといわれた。2度の⼤改修を経て外観は⼤きく変わってい
るが、躯体と所在地は当時と変わっていない。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
肥後橋畔朝日新聞社（大阪）
肥後橋南詰から北⻄⽅向を⾒たもの。1916(⼤正5)年に完成した⼤阪朝⽇新聞の本社を持つ
ビルで、10年後に完成した朝⽇会館がないことから⼤正年間の写真と思われる。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
（大大阪名所）難波橋と中の島公園
難波橋南詰から北東⽅向を⾒たもの。中之島公園内には⾏列する⼈がおり、賑わいを感じさせ
る。右上には天満堀川があり、川沿いには⽩壁の蔵が⽴ち並ぶ。
（大阪府立中之島図書館所蔵）
⼤阪商⼯会議所堂島北岸
明治政府による株仲間の解散の結果、大阪は商秩序が混乱、これを憂慮した五代友厚が中心と
なり、1878(明治11)年7⽉に⼤阪商法会議所設⽴の願書を提出、同年9⽉、⽥蓑橋北詰に
設⽴。衰退した⼤阪経済の再⽣を図った。1968(昭和43)年に堂島浜から現在の大阪市中央
区本町橋へ移転。
（大阪市立図書館所蔵）
御堂筋拡張工事開始の淀屋橋
写真は市役所庁舎側から⾒た淀屋橋南詰めで、商家の間に拡幅前の「淀屋橋筋」が⾒える。御堂筋道路は、第
⼀次都市計画事業の街路広路第⼀号線として、昭和12年5⽉に完成。もともと「御堂筋」というのは、本線中の北
御堂（⻄本願寺津村別院）と、南御堂（東本願寺難波別院）の⾨前の東側を通る在来の道（淡路町から⻑
堀川まで）に付けられた名称。淀屋橋南詰めから南下する道は、「淀屋橋筋」という狭い道だったが、この工事による
「御堂筋」がそのまま本線の名前として採用。
（大阪市立図書館所蔵）
